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2015年12月08日

疱瘡神の暴行事件

明治27年、小宿村に疱瘡の患者が出た。
恐ろしい病気が村に入らぬよう根瀬部の村の若者たちは疱瘡神追いをやって警戒していた。
ある日そこへ一人の男が通りかかった。
引き返すのもしゃくだから無理に通ろうとした。
「どこの者だ!」 「小宿の者だ!」
そもそも、そのときの疱瘡神追いは、小宿で患者が出たということで始まったもの。
青年たちは色めきたった。
「小宿の疱瘡神だー!」
一斉に殴り掛かり男を半死半生の目にあわせた。
男はほうほうのていで疱瘡神追いをやっている村々を避けて海岸づたいに小宿まで帰った。
親族が警察に訴えたことでこの集団暴行が明るみになり
根瀬部の青年たちは片っ端から警察に検挙された。
この事件が「疱瘡追い崩れ」として後々までの語り草になったという。



(恵原義盛著「奄美生活誌」より)


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